頭痛はほとんどすべての人が経験しています。
そして頭痛を疾患ととらえている人は少ないのが現状です。
しかし、しかしです。片頭痛は、辛く苦しい疾患です。
片頭痛と思われる症状がある場合には、悩むことなく、速やかに専門医を受診しましょう。
なぜなら、市販薬で片頭痛に効果のある薬はほとんどありません。
片頭痛の原因のひとつとして、何かの刺激で、血小板などからセロトニンが多量に放出され、強力な血管収縮が起こり、血管が縮んで脳の血管の血流が悪くなります。このとき、片頭痛の前兆を考えられる現象が起こります。次いで、セロトニンはすぐに分解されるので、セロトニンが少ない状態となっては血管は反動で急激に拡張し、血管の拍動が血管壁から痛みの神経を介してはげしい頭痛を感じるのです。
即ち、片頭痛が起こるときには前兆があるのです。血管が広がっていること=片頭痛になりやすい、っと考えている患者さんが非常に多くいます。血管が広がっていること自体は決して悪いことではありません。
片頭痛の前兆
片頭痛の予兆
専門医の指導をよく聞いて治療にあたってください。
ちなみに、ユウキ調剤薬局のスタッフも数名、片頭痛患者がいます。ビタミンBはほとんど副作用のないがないので、ビタミンB2を一日160mgも1か月間服用したところ、頻繁な発作は減少し、発作が起こらないスタッフもいました。
もちろん、個人の感想体験でありますが、試してみる価値はあるようです。ちなみに、おしっこがものすごいにおいになり、離婚の危機が訪れそうになったスタッフもいました。
覚悟も必要なようです??????
マグネシウムは豆類や海藻、種実類や魚介類などに多く含まれます。
カフェインには血管を収縮させる作用と鎮痛作用があります。
血管が拡張して神経を刺激している状態から血管をもとの状態にもどし、片頭痛を緩和すると考えられています。また、鎮痛作用により痛みを緩和してくれると考えられています。片頭痛の前兆があったときや、片頭痛が“来るな”っと思ったときに飲むことをお勧めします。
しかしながら、約10%程度の人には、逆に頭痛を引き起こす作用をするという報告もあります。自分にあった飲み方をお願いします。
フィーバーフュー 片頭痛予防の王道ハーブ
フィーバーフューの和名は、夏白菊というキク科の植物です。ハーブティーとしては、葉・茎・花とほぼすべての部位を使用します。
その歴史古く、16世紀のヨーロッパでは頭痛・胃の不調・歯痛・神経痛の治療薬として普及していました。1978年、イギリスの新聞で一人の女性がフィーバーフューの葉を使って片頭痛を治したという衝撃的な記事が載りました。この記事が専門家の目に留まり本格的な研究が始まったと言われています。そして1985年には、英国の医学雑誌ランセット(世界的に権威のある雑誌です)にフィーバーフューが片頭痛に効果のあるハーブとして発表され、大きな注目を集めました。今日では抗炎症作用も認められ、古くから月経痛や関節炎・熱発などに用いられれていたことの根拠を証明しています。
フィーバーフューが片頭痛を改善するメカニズムは完全には解明されていませんが、その葉には40以上の化合物が含まれ、中でも、パルテノライドが有効成分と考えられています。
片頭痛を引き起こす主な原因である脳の血管の収縮を抑制することが判明しています。ただし、長期間服用した人が急に服用をやめた場合、10%程度の人に反動で片頭痛が頻発するケースも報告されています。
現在のハーブ療法でフィーバーフューは片頭痛とそれに伴う悪心や吐き気に対処する定番ハーブとして薦められています。また片頭痛に効果があるとされる、ビタミンB2、マグネシウムと併用する場合も多いです。
ただし、妊娠・授乳期の飲用は推薦されません。また2歳以下の小児には使用しないでください。
1日2時間程度の芳香浴が効果的と考えられています。
効果の期待できるアロマは、ローマンカモミール・ラベンダー・青りんごが考えられています。できれば天然100%のものを使用しましょう。
ローマンカモミールはりんごに似た爽やかな優しい香りです。
ラベンダーは、リラックス効果のある定番ハーブです。
青りんごは、米頭痛学会で香りが片頭痛を緩和すると報告のあるものです。残念ながら天然100%を入手するのが困難なものです。
片頭痛の方々のために真剣に・まじめに、すべて有機栽培された材料でオリジナルブレンドで作りました。
おすすめの飲み方は、熱湯150mlを注ぎ、10分間浸出し、1日3回飲みます。専門書によると1回5gとありますが、非常に強い苦みがあります。お好みの濃さでお楽しみください。
ラズベリーリーフ
“安産のハーブティー”として知られ、生理痛・月経前症候群の緩和に効果があるとされています。のどの痛みや口内炎の不快感の緩和、うがい用に用いられることもあるそうです。
ちなみに、ラズベリーの実に含まれるラズベリーケトンはダイエットでも大注目されています。
ローズヒップ
フラボノイド・リコピン・ペクチン・カルシウム・果実酸・βカロテン・ビタミンEを多く含み、シミ予防・肌の弾力を保ち美肌効果があるとされるハーブです。貧血の予防・目の疲れの緩和・かぜの予防もサポートします。
ハイビスカス
クエン酸・リンゴ酸・ハイビスカス酸・ビタミンC・カリウムを多く含みます。美容や疲労回復・眼精疲労の回復も助けます。
チェストベリー
生理の5~10日前ぐらいに、身体と精神や情緒の症状として現れる月経前症候群(PMS)に効果があるとされています。また、ホットフラッシュなどの更年期障害の緩和にも効果があるとされています。ドイツでは、月経前症候群・生理不順・胸の痛み(乳房痛)の治療に薦められています。BMJ(British Medical Journal)でも3か月間の臨床実験の報告がなされ52%にPMS症状の緩和がみられたとあります。
ユウキ調剤薬局オリジナルブレンドのハーブティー
じっくりと時間をかけて浸出させて楽しんでください。
片頭痛の予防薬として、慢性頭痛診療ガイドラインに明記されている、サプリメントは、ビタミンB2、マグネシウム、そしてフィーバーフューだけ。
カナダ・ドイツでは治療薬としても用いられますが、その量を煮出すとものすごく苦くなります。
すべてオーガニック素材です。
オリジナルブレンドのフィーバーフューに、チェストベリーを配合。
チェストベリーは、現代のハーブ療法でも、月経痛、月経不順、月経前症候群(PMS)など月経にまつわる様々な不調の緩和に用いられています。
また、市販薬として販売されているものもあります。
片頭痛も女性の月経前症候群と深く関係があるので配合しました。
すべて、オーガニック素材です。
アメリカの頭痛学会で青リンゴのアロマが片頭痛に効果があると報告されたことがあります。
私たちも天然精油を目指したのですが、リンゴは精油をとるのが非常に困難で、ハーブティーとしました。
時間をフィーバーフュー以上にかけて浸出させて、匂いを楽しんでください。
味は、リンゴ、そのものです。
このハーブティーをつくるために、リンゴそのものから、自前で調達したオリジナルの品物です。
就寝前に枕にスプレーしてお使いください。
成分:ラベンダー・マージョラム・イランイラン
正しい眠りの3か条として
1 リラックスできる心地よい香り
2 首に正しい枕
3 心と体の健康管理
と記載されています。
成分:ラベンダー・マージョラム・イランイラン
代表的なアロマです。
当薬局スタッフの話によると、家のワンちゃんもぐっすり眠ったとかなんとか!
就寝前30分の芳香浴がおすすめ。
片頭痛の方にはよく眠れないという方が多いです。
入浴剤を用意しています。
炭酸泉が人気ですが、
有効成分は、硫酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウム。
入浴により、就寝1時間前に深部体温を1℃あげることにより、良質な睡眠を得ることができると言われています。
就寝1時間前に深部体温を1℃あげる!
重要です。
鎮痛・鎮痛効果のアロマの定番
頭痛・生理痛・神経痛の痛みを和らげる効果があると言われています。
酢酸リナリルという香りの成分が痛みの鎮痛効果をひきだすと考えられています。
当薬局が薦めるのは天然100%、
ラベンダーの精油はフレンチラベンダーを使うことが多いのですが、私たちが扱っているのは、スパイクラベンダー。
より鎮痛・鎮静効果が高いと言われています。
就寝前、1日30分の芳香浴がお勧め。
ゆずのアロマが片頭痛に効果があるという文献があります。
四万十のゆずを、超臨界法で生産、皮に含まれるクマリン等を除いた、フレッシュで良質な精油です。
ただし、片頭痛に柑橘系のアロマは慎重に用いることが必要です。
オレンジのアロマは、片頭痛の発作が起きているときには禁忌と、ほとんどのアロマの資料に掲載されています。
就寝前1日30分の芳香浴がお勧めです。
ユウキ調剤薬局オリジナルの片頭痛セルフコントロールガイド
写真は冊子版。ユウキ調剤薬局にて配布しています。
ご希望の方はお申し出ください。
ホームページにはテキスト版と動画版があります。